脳内模写

言葉で描ける考え事の断面。

2010-01-01から1年間の記事一覧

水の奴隷 完結編 急

朝日が昇ったのでサフル達は小山から顔を覗かせた。どうやら追っ手はまだ来ていないらしい。白い荒野は死んだように静かでごうごうと風の音が聞こえるだけであった。あたりは一面真っ白で、まるで死後の世界のようだ。もしかすると一行はもう死んでいるのか…

水の奴隷 完結編 破

遂に伝令が現れた。傷だらけの彼によると、もう守備隊の殆どは敵の手に落ちてしまい、役場まで陥落するのも時間の問題との事であった。役場に残っていた者たちは覚悟を決して入り口の破壊を考えた。だがこれは敵の侵攻妨害と引き換えに、守備隊を見捨てる事…

水の奴隷 後編

役場の復興から半年後、サフル、ユヌラ、タムリの三名は数十名の白い砂を作る者の統率係として文字を覚える勉強をしていた。彼らは文字の種類、それを綴る順番、石版に記す作法などを学んでいた。三人にとって新しい知識は刺激的でこの勉強を苦痛と思う者は…

水の奴隷 完結編 序

サフルがタムリの家に着いて目にしたのは彼の遺体だった。遺体はいたるところが切り取られており無残な姿を晒していた。彼の家族も同様であった。サフルは直ぐ様自宅へと急ぐ。自分の家族の安否が危ない。一刻も早く帰らねば。道中で火の手の上がる建物や沢…

水の奴隷 中編

ある国で奴隷として暮らしていた男、サフル。彼の国では水が大変貴重な資源であり通貨であった。人々は様々な階級に分かれてそれぞれの仕事をこなし、平和な暮らしを送っていた。しかし、戦争が全てを変えてしまった。今まで水の管理を行っていた役人の殆ど…

とりとめのない夢日記

今日の夢はなかなか楽しかった。 僕は夢の中で、大量の荷物を背負いながら高校時代に履いていた赤いコンバースのスニーカーを履いており、最寄りの駅からスケボーに乗るかの如く、その靴で滑って街を颯爽と切り抜けていった。不思議と漕がなくても勝手に進ん…

水の奴隷 前編

これはある国の奴隷のサフルという男の話だ。僕達の常識と彼らの常識は異なるから、話の実態はよく分からないけれども、とりあえずは聞いてみてくれ。 サフルは母国で奴隷として働かされていた。彼の仕事は水運びである。かの国では水が大変貴重な資源で、市…

妄想

現在の世界情勢は閉塞している。60年間の平和はかりそめの物であった。敵対するイデオロギーの着地点を見い出さぬまま、凍った戦い「冷戦」が始まった。そして60年間、朝鮮半島は冷戦を真空パックし現在にその緊張を伝え続きてきた。 そしていま、北朝鮮は韓…

国際連邦

国連の寿命も近い。 中国共産党は拒否権使って、わがまま通しよる。 もはや用を成さんくなってる。 世界は不信感で満たされてる。 まだ大人になっとらん子供みたいや。 核抑止力とかがめっちゃ象徴しとる。 お互いがお互いを信用しとらんっちゅうことだけ皆…

観察者としての自分と被造物としての世界

僕の主観という“何か"は唯じっと世界を眺めている。誰かが作ったこの世界をじっと眺める事だけが、そして眺めることでその世界を自分の中に取り込んでいくことが、それが彼の、僕の使命なのである。 僕は、彼は、どんどんと世界の模倣を続けた。時には世界に…

生きる意志

汚い。僕は汚い存在である。しかし汚くとも、下品であっても、生きるのである。 そもそも生物というものは汚い。動物に宿っている要素は数学的な美しさよりもカオティックな禍々しさの方が優っている様に思える。反面、植物は美しいし清潔さを感じる。動物の…

グロテスク

神のサイコロは生者の生き肉を引き千切って振られる。ブチブチと千切られた赤黒い肉塊がぼとりぼとりと音を立てて地面に食らい付く。まるでまだ生きているかのような、もう死んでいる事を受け入れられないかのように肉塊は並んでいく。その配列を見て神は笑…

基本的に俺は善悪を意識しない。分からないから。何が善で何が悪かなんて、y=ax+bのxに何を突っ込むかの問題で、重要なのは公式の方である。最終的に変数に代入する値はTPOに応じて変化する。だから俺の頭の中には公式の山しか存在しない。あとは好み。好き…

ああああああああ

自分から逃げている。自分から逃げている。自分から逃げている。自分から逃げている。自分から逃げている。駄目な自分から。期待未満の自分から。甘えている。生きたく無い。生きたく無い。あああああああ。

凹むこと

大切な友人に幻滅された時。友人達が自分の知らないところで集まって遊んでた時。自分が色んなところで嘲笑されてた時。その原因が全部自分にあるのに何故かわからない時。淋しさに耐えかねて半透明な関係に身を委ねる時。もう人前で色々やるのはやめよう。…

美的感覚は集団生存本能

人間には美醜の判断を下す能力があります。これは人間が個人では無く集団として生きるために獲得した能力であると私は思うのです。 人間には欲望と言うものが備わっています。これは個人が生きるために必要な事を本能が教えてくれてるのです。ご飯を食べなけ…

普通なのか

発達障害らしいけど詳しいことが分からない。自分の特性が分からないということはそのまま恐怖に繋がる。自分の状況が分からない。予測できないのだ。知らず知らず変に自分を偽るから余計に分からなくなる。分からない。人に好かれたいけどどうすれば良いの…

気が滅入る

何に気が滅入ってるのか。友人が一人離れた事はかなり応えていると思う。後悔も多い。あれをしなければ、これをしなければ…。調子が悪くなると誰もが自分を嫌ってるんじゃないかという錯覚に陥る。無気力無感動のブラックホールが頭の中に広がって、残るのは…

怒りについて

先日mixiを発端に身の回りで騒動を起こしてしまった。何で周りが怒っているのかが今でも分からない。 怒りという感情は元来自身の生存圏が侵された時に発生し、身の危険がある場合に発生するものであるらしい。俺は公権力に対しては怒るけど個人に対しては殆…

ファックファックファック

自分の気に食わないことを羅列してやる。 ほんまもうむかついてしゃーない。文句いいながら行動せん奴、歴史や伝統を無視したニュータウンの地名、誰もがお互いに無関心な人たち、失敗を許容できない余裕のない社会、自然や空や川や山や海や生き物や人間やコ…

俺は一体何なのかと。

俺は何なのか。俺は俺である、我思う故に我あり。しかし俺は思っているのか?俺は何を考えているのか?日々考えることは山ほどあれど、それを表立って言うことはほとんど無い。思うと言うのは何なのか。俺は思っているのか?我はあるのか?少なくともこの文…

安請け合い

難しいよね、自分の限界を見極めるのって。 俺は色んな事を安請け合いしがちである。人助けって気持ち良いしね。でも出来ないことまで引き受けてしまう。最初は出来そうやと思ってしまうのだからタチが悪い。そのせいでよく約束を破る。期限が守れなかったり…

すごい憂鬱

自己否定の嵐なのである。自分で悪いと思ってることをひとたびやってしまうとだらしのなさにどんどん落ち込んで自己否定タンクがパンパンに膨らみ、リミットを超えて破裂すると何もできなくなるのである。 頭で分かっていても体がどうしても動かなくて、何も…

無知の知について

無知の知とは何か?自分が無知である事を自覚して、もっと賢くあろうとする事。 賢くなるというのはどういう事か?正しい判断が出来ると言うことである。 正しいというのはその状況において適切であるということである。 しかし、何が適切かなど簡単には分か…

絶対価値

人間に生きる価値は無いと言った友人への反論。 生命(自己複製装置)は生きているだけで絶対的に価値がある。 --------------------------------------------------- いや、善悪も価値もねぇ、人間から分離できるんよ。 人間には誰にでも生きる価値があるし…

体が動くと心も動く

今日はたつやと兵庫医科大学のスタジオでギタードラムセッションしてきた。そしてその後三宮で浜田と十和くんも合流し、4人でメリケンパークにて野外飲みを敢行した。小生は途中から睡魔に敗北し惰眠を貪っておったのであるが、途中起きてドーナツを握りつぶ…

Twitter

結構前から始めてるんですけどね、ツイッター。 面白いですよこれ! こういうメディアを俺は待っていた! どんな人とでも一対一で繋がれて、その繋がりが他人からも見える。 有名人から実際の知り合いから自動情報収集ツールまで、 地球上の情報の流れ全てに…

政策、国政

●教育に関して、ひろき宛に。 灘は高IQ者が固まってるからね。日本の教育制度はどのIQの児童も一緒くたに扱うから灘の様なケースは稀やけど、これはおかしいと思う。ガリガリ欠食児童とムキムキラガーマンに相撲を取らせる様な物で、全く個性にそぐわない。 …

清浄と汚濁、俺と人間

去る者を追ってはならぬ。去る気が失せるような居心地を提供せよ。 来週火曜は佐用町長とマスコミに佐用学生連絡協議会のプレゼン。学生が継続的に価値を創造し発信できる団体作りに向けての第一歩である。 田舎は家も土地も広い。加えて佐用町若洲集落は人…

俺は何処にいる?

俺が何を考えてるか、俺には分からんが人には分かるらしい。俺が何を考え次にどう動くか、俺には全く分からんはずやのに、俺以外のみんなが知っている。俺は何処にいる?みんなの中?俺の中?俺って何? 俺は考える。考えて動く。外界からの刺激に反応する。…