脳内模写

言葉で描ける考え事の断面。

有限の光

絵の具を混ぜると少ない色から沢山の色を作ることができる。作れる色は元の種類よりも確実に多い。白と黒と赤だけでも深い紅、柔らかいベージュ、乾いた茶色、透き通った桃色、無数の色が表現できるし、青と黄から緑が作れることは未だに不思議でならない。そもそも人間は赤緑青の三種類だけから無数の色を認識している。色はこの世界が持つ単純さと複雑さを同時に味わえる現象のひとつだろう。色という言葉から僕はまず広がりや驚き、前向きさを感じるものの、時々その明るさに押し潰されそうになる。

薄暗い記憶として思い出されるのは小学校の図工の時間。何度も何度も混ぜすぎてどす黒くなった絵の具がパレットや水差しに染み付いて忌々しい。何もかも思っていたのと全然違う。無い方がよかった物が目の前にある。恥と後悔。色は光からできていて、光の色は混ざれば混ざるほど淡く軽くなっていくはずなのに、どうして絵の具の色はどんどん鈍く汚くなるんだろう。自分も世界もそういうもののような気がして嫌だった。

間違ってこの世に来てしまったものについて考えると行動が怖くなる。僕は長い間、三十路の手前まで、可能なら何もしないでいたかった。この世界に何か手を加えるのはとても恐ろしいことだから。自分が始めることの全てが自殺行為なんだと本当に思っていた。それが狂ってるのはわかってたけど考えずにはいられなかった。

僕の行動の大半が些細で大した事では無いのだと実感できたのがいつ頃だったたかはもう覚えていない。けどそれ以来、何か大事なブレーキを壊してしまった気がしている。

いま僕はとても不安な気持ちになっている。 それを残しておこうと書き初めたものの、別にこんなことを言いたかったわけでは全くない。だけどこの文章がこの世に無くていい物だったとは思いたくない。

精神疾患闘病17年で思った病気の野郎の倒し方

  • まずは基礎体力
  • 筋トレと似てる
  • レーニングする前には飯と睡眠が必要で、いきなり筋肉は膨らまない
  • 精神疾患で言うとまずは以下が必要かな
    • 安心できる環境
    • 将来への不安を減らす
    • 生活が保証される
  • この辺りが安定するのに4,5年とかかかる
  • そこからはメンタルマッチョを目指す。
    • 病気が治らないなら俺が強くなればよくね?の思想
    • 鬱の自分は症状なのでその感情や考えはスルーする(脳の筋力が必要)
    • 躁転時の自分は暴走状態なので何もしないを徹底する(周りの介助も必要)
  • この辺ができてくると3,4年で会社勤めとかも安定し始める
  • あとお薬をちゃんと飲み、主治医とよく相談して治療しましょう
  • 最強になってバキバキにバルクアップした精神で病気を倒そうな!!!

魂の救済

絵が描ける人と楽器が弾ける人は本当にすごい。僕には何も無い。

JavaScriptでゲームを作りたいと言い始めてから7年が経った。アイディアをメモに書き残すなどしてはいるものの現状何も無い。そもそもゲームを作れそうなくらいにJavaScriptを書けるようになったのが3年前で、去年はようやく口先だけから脱出してコードを書いて必要なAPIを叩いたりし始めていた。10月の誕生日にはゲーム作りで読みたかった本を3冊も贈っていただいたので流石に今年中に1本はゲームを作れていたい。1本作れれば2本3本...n本とゲームを作れる、はず。

とにかく僕は自分の魂を救うためにJavaScriptでゲームを作る必要がある。

最近、言語化不可能な精神の病み方をしていて█ぬ以外の方法が思いつかないくらい行き詰まってたんだけど(言語化できた!)、作りたいと言い続けてるゲームを実装せずに死ぬのは嫌だなと思った。生きてるだけではつらいのでやはり僕は魂の救済としてJavaScriptでゲームを作る必要がある。別にゲーム制作について深刻に考えているわけでも真面目に考えてるわけでもないけど、できる(はずな)のにやらずに終わるのはとても後悔しそうな気がしている。人生はつらいから出来るだけつらくなくしたい。自分の欲しいもののためにプログラムを書いている時間だけは限りなく無に近づけるので心が洗われる。

そういえば遺伝的アルゴリズムで最高にエッチな画像を作ろう!で有名なゲーミングチャーハンのことを密ですゲームで初めて知ったとき本当に良いなと思った。

この先も一生「僕には何も無い」と言い続けるだろうけど自分の満足だけは得られたい。

やっていくぞ。

動けない

僕には動けない日がある。突然、昨日までと同じ事ができなくなる日が来る。

目覚めた瞬間その日だとわかるものの
(来た…)
(予定があるのに)
(一報だけは入れないと)
(携帯が開けない)
(余計困るのに…)
と考えるだけで気付けば一時間以上経っていることも少なくない。とにかく頭が停電したように動かない。ここまで酷い時は、ようやく携帯の入力画面まで辿り着けたとしてもそれから何十回と文面を書いては消してを繰り返す。

どうして何も出来なくなるのか。何か根本的な原因があるものだと考えているがたとえ原因があったとしてもそれを克服できた人は世の中にいるんだろうか。

僕は「どう考えてもした方が良いに決まってる」と自分でも考えてることが実行できなくなる。切れかけの蛍光灯みたいな思考回路からでも目の前の選択肢はかろうじて見えている。ただし選べなくなる。「選ぶ」もしくは「決める」機能がすっぽり消えてしまうと、極端な例で言えば腕を上げるか下げるかですら判断がつかず決めかねてしまうようになる。そうして僕は動けなくなる。

動けないとき、状況はわかるのにどうして動けないのかは説明ができない。その理由の影みたいなものは感じられるけども正体が掴めない。そうこう言いながら僕は出来ない自分を見て見ぬふりしている気がする。

最近動けない日が多い。

くしゃくしゃの菓子パン

ふと思い出したので書き残しておく。

僕の幼い頃から父は日本中の登山へ連れて行ってくれた。父は山を仕事にしている。日本のみならず世界中を飛び回っていた。 父が海外から帰るたびに母と空港へ迎えに行ったことを覚えている。もちろん日本中の登山で見せてくれた景色も覚えている。

そんな父は山に行くたびに多めの食料を持っていく。登山用のザックにぎゅうぎゅう詰めで入れられたパンはくしゃくしゃになる。 一緒に登っているときはいつもくしゃくしゃの菓子パンを家族で食べていた。その度にせっかくのキャンプなんだからこんな貧乏くさいパンを食べたくないなと思うこともあった。

父が仕事で山に行ったあとは決まって食卓の上にたくさんの菓子パンが並べられる。もちろん全部がくしゃくしゃだ。「えーっ、もう少し荷物の詰め方なんとかならないの?」と何度も聞いたけど、登山用ザックが大きくなるわけでもなく不必要に大きなザックを持てるわけでもなく、山のあとは母も僕も弟も父自身もみんなでくしゃくしゃになった菓子パンを食べる。

ついさっき、友達がおにぎりを潰したと言って部屋から出てきたときにふとこれを思い出した。 見てみるとおにぎりは見事にぺったんこだったけどまだ食べれそうで、いつも父が持って帰ってくるパンのことを思い出したのだ。

何気ないことだけどふと浮かんだこの懐かしい記憶を忘れたくないなと思い、書き残しました。

再上京のこと

昨年の確か12月7日に書き置きを残して実家を出た。東京を去るまで住んでいたシェアハウスにまた転がり込ませてもらい最初は日雇いバイトから生活を始めた。

実家を飛び出してしまったのは何歳になろうと親から見ると自分は子供で、ここにいては自分で自分を自己管理するのは無理だろうと思ったから。

実家にいると、何時に寝て起きる、お酒をどれくらい飲む、お風呂に入る、洗濯をする、何を食べる、といった基本的なことで親の世話になってしまう。だけど出戻りする前の僕はどんな面倒事でも起こしてしまう厄介な奴だったので何から何まで親が気にかけるのも無理はない。再上京後に人間らしい生活を送れているのは実家で生活を立て直せたお陰だから東京で破滅した僕に帰る場所を与えてくれた両親には頭が上がらない。

しかし地元にいて感じたのは疎外感で、同級生や幼馴染みたちが二人目の子供を授かるなか僕は出勤すらままならず実家の世話になってる社会不適合者だったし親族一同も皆まともな人間で、やはり僕だけがダメな奴だった。

去年はなんとか父の農作業を手伝ったり知り合いの会社に雇ってもらったりはしていたものの自分で生きているという実感は無く死なないための理由を探すのが生きてる理由という状態でとにかく東京が恋しかった。もし再上京できたら、今度は遊び呆けたり悪いことをしたり病気を理由に退職したり家事や食事を怠ったりしするつもりは無いから、今度こそは生活と精神の安定のために地道な努力を重ねていきたいから、それが自分を許せる唯一の方法だと思ったから、でもそんなことを聞き入れてくれる信用はとっくに失っていたから、と思って家出した。

再上京から半年、今のところ生活はできています。 これから先もずっと穏やかに暮らせるように努めています。

アカウントがロックされた

ぐっちょむアカウントが通報されました……。1週間先まで使えなくなるそうです。

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代わりに昔使っていたアカウント(https://twitter.com/mncmnp)を復活させることにしました。アカウントロックのタイミング的に死んだと勘違いされてしまいそうだと思ったのでこちらに書いておくことにしました。

1週間もツイッターが使えないのはつらいので反省してます。もう物騒なことを言うのはよそう……。