脳内模写

言葉で描ける考え事の断面。

動けない

僕には動けない日がある。突然、昨日までと同じ事ができなくなる日が来る。

目覚めた瞬間その日だとわかるものの
(来た…)
(予定があるのに)
(一報だけは入れないと)
(携帯が開けない)
(余計困るのに…)
と考えるだけで気付けば一時間以上経っていることも少なくない。とにかく頭が停電したように動かない。ここまで酷い時は、ようやく携帯の入力画面まで辿り着けたとしてもそれから何十回と文面を書いては消してを繰り返す。

どうして何も出来なくなるのか。何か根本的な原因があるものだと考えているがたとえ原因があったとしてもそれを克服できた人は世の中にいるんだろうか。

僕は「どう考えてもした方が良いに決まってる」と自分でも考えてることが実行できなくなる。切れかけの蛍光灯みたいな思考回路からでも目の前の選択肢はかろうじて見えている。ただし選べなくなる。「選ぶ」もしくは「決める」機能がすっぽり消えてしまうと、極端な例で言えば腕を上げるか下げるかですら判断がつかず決めかねてしまうようになる。そうして僕は動けなくなる。

動けないとき、状況はわかるのにどうして動けないのかは説明ができない。その理由の影みたいなものは感じられるけども正体が掴めない。そうこう言いながら僕は出来ない自分を見て見ぬふりしている気がする。

最近動けない日が多い。