脳内模写

言葉で描ける考え事の断面。

日記

未来に対する現実感と現在に対する非現実感に苛まれる。

薄暗い部屋の中で布団にくるまっている俺の中には鄙びた旅館で羽を休めている俺やサイズの合わないスキー板でゲレンデを滑走している俺や戦闘機で空に弧を描く俺やそれら全てを後ろから見ている俺がいる。

どの俺が本当の俺かは勿論知っているしそれは皆の了解するところと変りない。


いや、問題はそこではない。

その俺の欲するところ、意思が見当たらないことが問題なのだ。


少なくとも排泄物の様なレトルトカレーを冷めたご飯にかけている俺は俺の望む俺では無いはずだ。