脳内模写

言葉で描ける考え事の断面。

疎外感

さっき10分ほど寝てたら嫌な夢を見た。


始まりは普通だった。


俺は何か軽い用事を済ますために実家に帰っていた。

地元の旧友と3人、実家の自室にいた。


良く分からないが一人はあまり長居出来ないようだった。

俺はジャミラの様にシャツをまくっていたのを元に戻しながら

友人二人と自室を出て見送ろうとした。

そこに弟が現れて、弟の友人に兄である俺の格好が見られると恥ずかしい。

その格好を辞めるようにと告げてきた。


弟の後ろで小学生の時の姿のままの近所の友人たちがうちで遊んでいた。

近所のおっちゃんやおばちゃんも昔の姿だった気がする。

俺は今の俺だった。


そして近所の人たちは慌ただしく

しかし楽しそうにスキーウェアを着ているところだった。

なんでもその日の夜からうちを含めた近所何軒かでスキーに行くらしい。

みんな昔の姿をしていたが、時代は現実世界と同じ現在だったようで

近所同士でスキーに行くのは久しぶりだなとか懐かしんでた。


しかし気付いた。俺は頭数に入ってなかったのである。

何故俺にはスキーに行く事を事前に教えてくれなかったのかと

俺は母に詰め寄った。

どうせ来ないと思ったし忙しいでしょと返事をされた。


弟は家族や近所でどこかに行くのに消極的だが

俺はそれが好きなので声を掛けられたら参加しようとするはずだ。

納得がいかなかった。


教えてくれなかったのが納得いかないと母に怒鳴りながら

俺はベランダを通って実家から離れて行った。


すると顔つきは可愛いが汚いまだら模様の野良猫が数匹寄ってきた。

懐いてくれたのかと思ったら、一匹が口を大きく開いて

ゆっくり、強く、俺の手を噛んだ。

痛かった。冒涜された気がした。病気を貰わないかとも心配した。


その時ここが夢だと気付いた。

こんな夢は見たくないと思ったのでそのまま目を覚ました。