脳内模写

言葉で描ける考え事の断面。

コンプレックス/対話/理解

ネガティブな事をポジティブに捉え直せたので記録する。

やはり物事に善悪は無く、受け止めるなら快い方が良い。

いつもの事ながら、回りくどい考え方の末に出てくる答えはとても単純だった(笑)


俺には小学生の頃からの悩みがある。

アトピー性皮膚炎だ。

自分など軽症の部類だがそれでも地獄の様な苦痛を感じる。


一時的には治まっても何度もぶり返してくる。

数ヶ月前からまた酷くなって来たので煩わしい。

この晩は痒みのせいで眠れなかった。


一度痒みが生まれると我慢など出来たものでは無い。

壁に頭を打ちつけたくなる。打ち付けても我慢できないだろう。

無数の虫が這うかのような感覚だ。


だが本当に恐ろしいのは掻き始めてからだ。

皮膚が破れ、血が流れ、赤く腫れる。

しばらくすると硬化し、ひび割れ、皮膚が鱗のようになる。

とてもグロテスクで人に見せられたものでは無い。


最近は手と顔に出てきた。

ここはどうしても隠せない。

頭、耳、首にも飛び火して脇と肘も酷い事になっている。

指や目の周りの事を尋ねられると人目に付いていると言う事を再確認する。

醜い皮膚を見られるのは苦痛で、見せている事も心苦しいが、

どの程度見られているかが気になるのも事実なので指摘されるのはありがたい。


とにかく不快なことしか無い。

肌が荒れている時期に写った写真を見るのも嫌だし皺として残ってしまうのも辛い。


しかしこの体質についてメリットを見出してみた。

片頭痛だとか他にも色々と不都合が多いので生身を捨てて幽霊かサイボーグになりたいとよく思うのだが、

物理的な変化は期待できないので主観による認知を改める事にした。


現象には原因があるので痒みにも原因がある。

それらは体に悪い事なので、体は痒みと皮膚炎によって俺に不快感を与える。

そうして不快感を取り除くため生活習慣や皮膚を刺激する長い髪を俺は改める事になる。

アトピーは命に関わる病気では無いので、より重篤な病気に罹る前に俺は対応できる。


こうして自分の身体との対話が成立した。

自分の体も感情も主観が認識出来るものは全て客体であり自分の本体からは切り離されている。

身体は言語で俺に意図を伝えられないので快/不快感を用いる。

俺はその意味するところを最大限補完しないといけない。


体とのコミュニケーションだけでなく対人でも同じ事が言えるだろう。

言語によるメッセージは快/不快よりは言語を主要な道具とする

人間の脳の思考方法に即しているので理解しやすく感じるが、

文面だけを解読することが真の理解では無い。


どの様な原因の元で発せられて、受け取った者にどの様な影響を与える意図を持っているか、

これを推察することがコミュニケーションには不可欠だと思う。


と言うわけで体は俺に生活の改善を要求してると推察するので

これからはまともな食事と規則正しい生活を心掛けます。