脳内模写

言葉で描ける考え事の断面。

勉強記録

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今日も図書館に行って乱読したり熟読したり。

主にAppleの本を読んだかな。あとは岩波新書の乱読。哲学者についての批評と、歴史に関する本に目通ししといた。あとサイボーグ政治学なる本を見つけたので今度借りようと思う。

悪について (岩波新書)

悪について (岩波新書)

フランス革命、ドイツ史、明治維新象徴天皇制の辺りを乱読。

これはもう一段落ついてから調べなきゃだね。

Appleに関してはとても面白い情報が満載だった。

ガイ・カワサキというAppleエヴァンジェリスト(伝道師):開発者やサードパーティAppleのコンピュータで走るソフトを作ってもらう様に会社を回る人のまえがきが興味深い。

軍隊由来の問題解決プロセスをAppleは採用している。

・何が起こったのかを理解すること。

・何故起こったのかを理解すること。

・いまの強さを維持したままどう弱点を克服するかを考えること。

これはとても興味深い。

他にも主にAppleで勤める社員たちがどの様な人間なのか雄弁に語られていた。

アイディアを上手く大衆向けに披露するSteve Jobs

Jobsのアイディアを天才的な能力で具現化するSteve Wozniak

彼らのビジネスに対して助言を与える年上の隠遁者、Mike Markkla

そして彼らはApple Computer Inc.を設立し、Apple I、Apple ][と立て続けにヒット商品を送り出し、Lisaという失敗を経ながらもXeroxパロアルト研究所から得たGUIのアイディアをMacintoshで大衆向けに結実する。Macは実のところ充分な性能を持ったマシンでは無かったが、性能重視で価格が高騰したLisaの失敗を踏まえての事である。

そしてJobsはJohn Scaryという人物をペプシから引き抜く。Scaryはコンピュータに関して全くの無知であったがマーケティングの天才だった。内気で吃音を持っていたかれは劇場に通い立ち振る舞いを身に付けることでビジネスマンとなる為の努力を惜しまなかった。しかし生真面目な性格は自由奔放を旨とするAppleの社風には合わず、ファッションや考え方でもすれ違いがあった。ペプシは軍隊の様な階級制を敷いていたが、Appleは肩書きでは無くアイディアこそがその人の価値を決めていた。

JobsもScaryも共通して、一つのアイディアに固執してしまい、次なる代替手段を控えて置くことをしなかった。その為Appleは大量の不良在庫を抱えたりしてプロの経営者を必要とすることになる。この辺りからAppleの内紛は本格化する。

そしてJean-Louis GasséeはフランスからAppleに入社した人物だ。ScaryがAppleの社長に就任した後に、彼らはJobsをAppleから追放する。後にJobsはScaryを雇ったのは判断ミスだったと漏らしている。

今日読んだのはこの辺りまでかな。