脳内模写

言葉で描ける考え事の断面。

友人たちが死んでいくということ

一昨年に友達が死んだ。去年にも死んだ。今年も死んだ。夏に死んだ。僕を慕ってくれていた友達たち。
何してもいいから死ぬのだけはやめてくれよ。

友達が死んでいつも思うのは全く慣れやしないということ。三人死んでも、一人の死は三分の一にはならない。一人一人が三人死ぬ。三倍だ。楽しかった思い出も申し訳ない出来事も、三倍だ。そして彼らとそれはもう話せない。何か楽しいことがあっても呼べやしない。面白いことを見せられもしない。ただ単に淋しい。いないことが淋しい。あいつがいれば、あいつがいれば、もっと何か、何でも、たくさんできたのに、ただ、そう思う。

僕も死にたいと常々思っているので責めようと思わない。「ご苦労様」としか言えない。人が死ぬのは不幸だ。その先の余生に何も見えなくなるのだろうかと僕は思う。満足して死んでくれていればいい。けれど彼らの最期の状況を聞くと本意だったとは思えない。虚しさが募る。

とにかく死なないでほしい。とにかく死なないでほしい。

僕は、満足して死にたい。人生に後悔が無いと思って生きているから。
それが自殺であっても。