脳内模写

言葉で描ける考え事の断面。

自我とは

僕はここのところずっと考え込んできた。

その問いは己とは何かということであり、これからの人生を生きていく上での指標として必要なものであった。我思う故に我在り、この言葉の通り己に対する疑問が払拭されない限り僕は前に進むことが出来ないからであった。

自分はとても脆い人間である。これまでは何かがある毎に砕けてばかりで己を貫き通す鋭さを持ち合わせていなかった。というのも僕は何もしたくなかったからである。10の快感と10の不快感を得るより、10の快感と1の不快感を得るより両方0である事を望む様な人間であった。少しでも嫌なことがあれば耐えられない、要するに物ぐさな人間だったのだ。

しかし今はやっと自分の為すべき事、進むべき道が見えようとしている。

人間は各々の中に善悪、快不快の判断基準を持っている。これは曖昧なものではなく有か無かのデジタルなものである。時には誤った判断を下すこともあるが、大抵の場合ある事象が善か悪かの判断はついているのである。しかしながら己の中に存在するそれを外界に向けて発することは容易いことではない。誰しもが自分自身に対して解せない部分、許せない部分を持ち合わせていることだろう。それら己の認めざる自分自身と闘いそれを克服するには、太くしなやかで折れない芯が必要となる。

僕はやっと自分自身の声を聞くことが出来た。あるものとあるものの媒介、仲介、橋渡しをすることが自分の天命であると分かった。その為に日々行うべき事柄もやっと分かった。

これからは日々を大切に楽しんで生きていこうと思う。